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一鼓気を作る (いっこきをつくる)

物事に当たるとき、士気の高まりに乗じて一気に成し遂げることを言う。主典は「春秋左氏伝」。魯の曹翽(そうかい)が「一鼓気を作る」作戦で斉(せい)を破ったという故事に基づく。  春秋時代、魯の軍勢が斉の軍勢を迎え討ったときのことだ。
 両軍はすでに陣を敷き、一触即発の緊張した場となった。魯荘公が、ここぞとばかりに攻め太鼓を打ち、突撃を命令しようとしたところ、曹翽はまだ時ではないとそれを押しとどめた。
 斉軍は二番太鼓を打った。曹翽は動こうとしない。斉軍は三番目の太鼓を打ち終えた。そこでようやく、曹翽は自軍の一番太鼓を打たせた。この攻め太鼓の響きとともに、魯軍は一気に兵を拳げ、またたく間に斉軍を打ち破った。
魯荘公は、退却する斉軍を追撃しようとしたが、曹翽はそれをとどめた。
 そして車から降りると、目を地に近づけて、敗退した斉軍が残していった車の跡を調るようにして 見た。それから再び車に乗った曹翽は、今度は逃げていく斉軍の行方をしばらくのあいだ眺めた。
やがて曹翽は、おもぬろに口を開くと、魯荘公に言った。
「もう、追撃にかかってもよろしいでしょう」
この戦が魯軍の大勝に終わったのは言うまでもない。勝利の後、魯荘公は曹翽は尋ねた。
「あれはいったい、どんな作戦だったのかね」
曹翽は答えた。
「戦いの結果を左右するのは、すべて兵士の意気込みです。意気が盛んならば、必ず勝利に導くころができるでしょう。一番太鼓のときに兵士たちの士気はたいへんに高まりますが、二番太鼓になると士気もだいぶ弱まります。そして三番太鼓ともなると、すっかり衰えてしまうものなのです。
 あの戦闘で、敵が三番目の太鼓を打ち終えたときに私が一番太鼓を打ったのは、敵の士気がなくなっているに引き替え、我が兵の士気は十分に高まると思ったからです。士気の高まった兵が士気の衰えた兵を攻撃する。それなら勝負は目に見えているでしょう。
また、私がすぐに追撃することを押しとどめたのは、大国である斉のこと、わざと撤退したように見せかけ、どこかに伏兵を残しているのではないかと思ったからです。しかしよく調べてみると、斉軍の轍は乱れ、旗は不揃いのままに傾いていました。そこで敵は本当に撤退したのだと判断し、追撃にかかるよう申し上げたのです

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