胃が痛くなったり、もたれたりする
■胃の働き
胃がもたれる、胃が痛む、食欲がない、などの症状を訴える人は多いようです。では、なぜこのような症状が起きるのでしょうか?
胃は食道から送り込まれた食べ物を消化し、十二指腸へ送り込みます。胃壁は粘膜や筋肉という組織でできており、粘膜は胃液と粘液を分泌しています。
この胃液は食べ物を消化する役目を果たしている一方で、胃壁を溶かしてしまうほど酸性度が高いのです。
ですから、アルカリ性の粘液が胃壁を覆って中和することによって、胃が健康的な状態に保たれているのです。
■胃炎の症状
胃炎といっても種類は2種類あります。
1つは急性胃炎、2つ目は慢性胃炎です。
急性胃炎は、胃が重くなったり、みぞおちが痛くなったりし、食欲不振、吐き気などの症状が現れます。重症の場合は、吐血や下血を起こすこともあります。次に、慢性胃炎ですが、慢性胃炎の場合、急性胃炎ほど症状は重くなく、胃のもたれや痛み、胸焼け、げっぷなどの症状が続く時は慢性胃炎と診断されます。
■胃炎が悪化すると・・・
胃炎が悪化すると胃潰瘍になります。
胃潰瘍になった場合、空腹時に鳩尾(みぞおち)のあたりが痛くなったり、胸焼け、げっぷ、吐き気、嘔吐、おなかの張りなどの症状も現れ、ひどくなると吐血や下血がみられます。
胃潰瘍で出血を起こす割合は20~30%といわれています。出血量が多いと血圧が低下し、意識がなくなったり、臓器不全を起こしたりすることがあります。
胃の不調が続くようでしたらいち早く受診しましょう。
急性胃炎 |
慢性胃炎 |
胃潰瘍 |
- 食欲不振
- 胃が重い
- 鳩尾が痛い
- 吐き気
- 吐血(酷い場合)
- 下血(酷い場合)
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- 空腹時に鳩尾が痛い
- 胸焼け
- げっぷ
- 吐き気
- 嘔吐
- おなかの張り
- 吐血(酷い場合)
- 下血(酷い場合)
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