消えていく氷河
UNEPと世界氷河モニタリングサービス(WGMS)によると、氷河融解速度が、2006年現在過去最高を記録したと発表しました。
近年では、1998年での氷河減少量が最高とされていましたが、2000年を超えた時期から融解度が倍増し、2006年の減少量は、1998年のほぼ2倍程度といわれています。
各国が地球温暖化防止における、温室ガス排出量の大幅な削減を合意し行わなければ、今世紀中に、世界の氷河が消滅する可能性が高いのです。
平均気温が上昇
過去100年で地上の平均気温は約0.3~0.6℃上昇しています。中でも1980年代の気温の上昇が大きいとされています。
もし、このままの状況で行けば、約100年後の地球では平均気温は世界全体で約2.5℃上昇するとされ、海水も15cm程度上昇するのではないかと予測されています。
水没していく島
地球が暖まると、海水が熱膨張し、氷河も融けるため、海面の水位は年々上昇していきます。
現在のまま行くと、2100年に海面は約50cm(最低約15cm、最大約95cm)上昇すると予想されています。
海面水位が50cm上昇すると日本の砂浜の約7割がなくなってしまう可能性があります。
もし、海面水位が1m上昇すると日本の砂浜の約9割、大阪府の砂浜は完全になくなってしまうと予測されています。
また、1m海面が上昇すると、満潮位以下の面積は、現在の2.7倍、そこに住む人口は2.1倍になります。
世界的には、マーシャル諸島の一部では80%、バングラデシュでは18%の国土が海に沈みます。
海に沈む地域の占める割合は国によって異なりますが、低地に住む人々は、家を失い、難民となってしまう恐れがあります。
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