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ふんわりアクセル「eスタート」
自動車をスタートさせるときの急な発進、走行中などでの急な加速を行ったことはありませんか?急発進や急加速はエンジンに高い負荷がかかり、燃焼温度も上がるためNOx・PM・CO2の排出量が増加してしまいます。穏やかにアクセルを踏み込む、ふんわりアクセル「eスタート」はエンジンの負荷を軽減して、CO2などの排出量を低減します。
→アクセル操作方法
①ブレーキからアクセルへ一呼吸おく感じで足を移動させ、クリープ現象を利用する。
②アクセルに足を載せる感じで、20キロを目安にアクセルを踏む。
③20キロを越えたあたりから徐々に踏む力を増やす。
④加速しすぎないように流れの速度になる手前でアクセルを少し戻し、車間距離に余裕を持って流れに乗った速度を維持する。
→eスタートによる排出量平均低減率
ノンエコドライブ(加速度最大)の排出量を100%とすると、エコドライブ(eスタート)ではガソリン車でCO2排出量が12%、ディーゼル車でNOxが34%、PMが45%、CO2が21%の排出量を低減されます。(環境改善保全機構調べ)
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加減速の少ない運転
加減速を繰り返す波状運転は、一定速度で走行する定常運転に比べて燃料消費が多く、NOx、PM、CO2排出量も増加する傾向があります。車間距離に余裕を持って、加減速の少ない定常運転を行うことは、環境にやさしいだけでなく、燃費の良いおサイフに優しい運転にもつながります。
→定常運転時と波状運転時での平均低減率
波状運転時の排出量を100%とすると、定常運転時ではガソリン車でCO2排出量が約5%、ディーゼル車の場合はNOxがアクセル減速で約16%、ブレーキ減速で約53%。PMはアクセルオフ減速で約91%、ブレーキ減速で約75%。CO2はアクセルオフ減速では不変、ブレーキ減速では約9%と、排出量を大きく低減することが出来、環境にやさしい運転方法であることが確認されています。
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早めのアクセルオフ
減速時にアクセルをオフにし、エンジンブレーキを使うと、燃料供給がカットされて燃料を消費せずに惰性だけで走行するため、地球環境にやさしい運転が行えます。走行中の減速や下り坂では、前方や後方の交通情報に配慮し、エンジンブレーキをかけるタイミングに気をつけながら、早めのアクセルオフを活用しましょう。
→早めのアクセルオフによる平均低減率
アクセルオフを行うことでガソリン車ではCO2が約20%の排出量低減、ディーゼル車ではNOxが約21%、PMが約37%、CO2が約32%の排出量を低減させることが出来ます。
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アイドリングストップ
市街地の運転では1時間中20分は信号待ちなどで停車していると言われています。車を停止する際、エンジンを止めるアイドリングストップをこまめに実践するとNOx、PM、CO2の排出量が低減するだけでなく、燃料消費を節約することが出来ます。
→アイドリングストップによる平均低減率
アイドリングを行った際の排出量を100%とした排出量の平均低減率は、ガソリン車ではCO2が約44%の排出量低減、ディーゼル車でNOxが約48%、PMが約51%、CO2が約51%の排出量を低減させることが出来ます。
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暖気運転は適切に
寒冷地などの特別な環境以外では、現在販売されているガソリン車での暖機運転は必要ありません。走りながらエンジンを温めるウォームアップ走行で十分対応できます。また、5分間暖機運転すると約160ccの燃料を消費し,NOx、PM、CO2を排出します。エンジンをかけたら、暖機運転をせずにすぐに出発するように心がけましょう。
→暖機運転未実施による平均低減率
暖機運転をしないことにより、ガソリン車ではCO2が約6%の排出量低減、ディーゼル車ではNOxが約9%、PMが約8%、CO2が約14%の排出量を低減させることが出来ます。
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駐車場所に注意
市街地や郊外を問わず、交通の妨げになるような違法駐車。交通渋滞を引き起こす要因になり、NOx・PM・CO2の排出量を増加させる原因にもなります。他の車が違法駐車しているからといって、自分の車もその中の1台にならないように心がけましょう。
→違法駐車のない道路状況での平均低減率
違法駐車のない道路と違法駐車の多い道路との排出量を比較すると、ディーゼル車の場合、NOxが約54%、CO2が約63%の排出量を低減させることが出来ます。
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その他のエコドライブ
・エアコンの使用を控えめに
・道路交通情報の活用
・タイヤの空気圧をこまめにチェック
・不要な荷物は積まない